True Story(2015) 映画レビュー

気がつけば2011年からブログを細々とやっていたが、

初めて映画について書く

画像を貼りたかったのだけど、著作権の問題があるので

なしでいきます・・・

５つ星で私個人の感想などレビューしていこうかな

True story(2015)☆☆☆☆

２年前の映画だとは知りませでした。

ネット上の情報が少ないと思ったら日本の劇場では未公開作

詳しいあらすじは他に譲るとして、見はじめてすぐに引き込まれた。

非常に興味深いストーリーだと思ったら

タイトル通り実話だそう

特ダネを狙って書いた記事が原因で辞職したタイムズの新聞記者

妻と子供三人の殺人容疑の男性が彼の名を語っていたことから物語が始まる

出演者は記者役にジョナ　ヒル　Jonah Hill

容疑者ジェームズ　フランコ　James Franco

物語はほとんどこの二人で展開していく

まず特筆すべきは何と言ってもこの主演二人

真実か嘘か

騙してるのか騙されてるのか

信じていいのか

お互いの探り合い

すごい演技力でストーリーはもちろん

二人のやり取りや表情　動き全てに様々な伏線が張られているような気がして

一生懸命それを視聴者として見破ろうとしていたら

最後まであっという間だった

真実が最後にわかったけど、

なんかスッキリせず余韻に浸ってしまう作品

キャスティングもなかなかニクいと思う

このジェームズ　フランコはすっごくイケメン

（スパイダーマンでも出てたよね）

甘いマスクで魅惑的、

何か物事に説得力をつけるような

その長所を自覚している上での全ては計算なのか

あまり多くを語らず、激昂することもなく物分かりが良く素直そうな模範囚

女性の視聴者としては彼を理解してあげたいような

信じてあげないといけないような気持ちにさせられる

そして記者

本当に社会的弱者の立場に立って記事を書いているのか

そのつもりはあるのか

典型的な普通の人＝いい人、

どちらかといえば犯罪とは反対側にいるような人間

冒頭の海外での取材現場の言動やガールフレンドとの何気ないやり取りに

そんな人物としての若干の違和感を視聴者に残す

出版業界から消えかかっている自らの存在を再び示すために、

自分の利益を最優先にしているだけなのか

視聴者によってその判断が分かれるような箇所がいくつもある

結末は見た人のお楽しみに・・・

真実とは自分が信じたいことが真実なのかなと思ってしまった

だって最後まで誰が嘘をついているのか、本当は何があったのか

本人以外は誰も知ることができない状況なら

自分の直感のみってことじゃない？

私が一番印象に残ったのは容疑者の最後の言葉（現実には会話ではない）

「あなたも失ったものがあるのでは？」

エンドロールをぼーっと見ていたら

製作総指揮の中にブラッドピットの名があった

最後に本人の写真とその後についての説明があったが、容疑者も整った顔立ちをしていた

ここで思い出したのは何かの番組で

説得する力とは見た目でほとんどが決まるそうで、声や話している内容は

驚くことに予想に反して比較にならないほど低かった

うー、なんかそれを思うと複雑だけど

逆にこれから自分がそんな機会があるとすれば

身だしなみに気をつかう代わりに

いいことを話さなきゃと緊張するプレシャーからは解放されるのかしら